“ とある新幹線が止まる駅のカフェで。若い男1人・おヤクザ風のオッサン・ケバいオバハン。合計3人。
 
おヤクザ風のオッサン「あんちゃんの個人データが流失しとるんや」
ケバいオバハン「今、私たちに手数料を払ってデータを消さないと大変な事になるのよ」
若い男「え~~どおすればいいんですかあ」
ケバいオバハン「今なら7万円でいいのよ」
若い男「え~~僕そんなに持って無いですよお」
おヤクザ風のオッサン「いくら出せるんだ?」
若い男「24000円しか無いのです~~」
おヤクザ風のオッサン「しかたねえなあそれでいいよったく」
若い男「わあありがとうございます」
おヤクザ風のオッサン「3人のコーヒー代払っとけよ」
若い男「はい」
ケバいオバハン「ちょっと待ってあなた、お金まだ持っているの?」
若い男「いいえ、今お渡しした24000円が僕の全財産です」
おヤクザ風のオッサン「じゃあ、ここの代金払えんだろほら1000円」
若い男「わあ、ありがとうございます」
ケバいオバハン「もっとしっかりしないと、悪い人からだまされるわよあなた」
おヤクザ風のオッサン「ったくもう帰るぞあんちゃんも帰れ」
若い男「はい」
 
俺は、隣の席で手元のトーストパンを口に含んだまま、ただただ硬まっていた。

posted : Saturday, May 22nd, 2010

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